日本エイサーが販売する世界最薄のUltrabookが「Aspire S7」シリーズだ(写真1)。
Acerによれば13.3インチモデルは厚さが11.9mmと世界最薄で、11.6インチモデルも12.2mmと非常に薄い。さらに通常は数ミリの厚さが必要となるタッチパネルを搭載。クラムシェル型のUltrabookにも関わらずWindows 8をタッチで利用できる点で、存在感のあるUltrabookといえる。
今回は、このAspire S7の11.6インチモデルを詳しくレビューしてみよう。
製品構成は1種類のみ、13インチとの比較でもほぼ同一スペック
今回評価する「Aspire S7 191」の主なスペックを以下に示す。詳細な仕様は日本エイサーのWebサイトを参照。
CPU | Intel Core i7-3517U 1.9GHz |
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メモリー | 4Gバイト |
ストレージ | 128GバイトSSD |
GPU | Intel HD Graphics 4000 |
ディスプレイ | 11.6型フルHD (1920×1080ドット) |
OS | Windows 8(64ビット) |
現在発売されているのはこの店頭モデル1機種のみ。実売価格は量販店のポイントなどを考慮すると11万円台となっている。ほかにバリエーションはないため、同じAspire S7の13.3インチモデル「Aspire S7 391」と比較してみよう。
11.6インチモデルと13.3インチモデルは、スペックがよく似ている。プロセッサ・メモリー・ストレージは同じで、いずれも8Gバイトのメモリーや256GバイトのSSDといった構成は選択できない。カードリーダーについて、11.6インチモデルがmicroSDなのに対し、13.3インチモデルが標準サイズのSDカードに対応するという違いはある。ディスプレイサイズは異なるものの、両者ともに画面解像度はフルHD(1920×1080ドット)で、表示できる情報量は同じだ。
外装は11.6インチモデルがアルミによる金属的な質感であるのに対し、13.3インチモデルは天板に白いガラスがあしらわれており、やや雰囲気は異なる。重量は11.6インチモデルの1.04kgに対し、13.3インチモデルは1.3kgとやや重い。厚さは11.6インチモデルが0.3mmだけ分厚いが、横に並べなければ気付かないほどだ。
そのため、少しでも軽量なPCを求めているのであれば、11.6インチモデルが適しているといえるだろう。価格についても、両者はほぼ同じか、13.3インチモデルが数千円高い程度となっている。