Visual Studio 2012の正式バージョンが登場しました。Webページでは、無償版の「Microsoft Visual Studio Express 2012 for Windows 8」(図1)と「同for Web」などがダウンロードできます*1。前者では、「Modern UI」と呼ばれるWindows 8の新しいスタイルのアプリケーションを作れます。

図1●Visual Studio Express 2012 for Windows 8では、JavaScriptを使ってModern UIアプリケーションを開発できる。今回は、2012年8月にダウンロード可能になった正式版を使っている
図1●Visual Studio Express 2012 for Windows 8では、JavaScriptを使ってModern UIアプリケーションを開発できる。今回は、2012年8月にダウンロード可能になった正式版を使っている
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 Visual Basic、C#、C++で作れるのはもちろんですが、実はJavaScriptでも作れます。Visual Basic、C#、C++で作る場合は画面をXAML(Extensible Markup Language)で記述するのですが、JavaScriptで作る場合は、画面はHTML(HyperText Markup Language)で記述します。HTMLの次期バージョン「HTML5」のAPI(Application Programming Interface)を利用できます。

 HTML+JavaScriptのメリットは何でしょう? 第1は、「Visual BasicもC#もC++もXAMLも知らない、でもHTMLとJavaScriptは知っている」という人が取り組みやすいことです。Webデザインからプログラミングの方へ進んできた人も、この機会にぜひ、Windows開発に挑戦してみてください。

 第2のメリットは、既存のWebアプリケーションをWindows 8アプリケーションに移植できること、そして第3はWebアプリケーションとWindows 8アプリケーションの同時開発ができることです。複数プラットフォームの対応を考えている人にとって、HTMLとJavaScriptによるWindows 8アプリ開発は大きな助けになるはずです。