シンガポールでのデータセンター(DC)サービスに積極投資しているのがNTTコミュニケーションズ。2012年4月には、自社所有のDCであるセラングーンDCをオープン。HOYAを始めとする日系企業に加え、欧米や現地の外資系企業の顧客獲得を強化している。NTTコミュニケーションズの現地法人である、NTTシンガポールの河井拓哉エグゼクティブディレクターに、同国におけるDCの販売状況などを聞いた。

(聞き手は宗像 誠之=日経コンピュータ

最新のセラングーンDCの受注状況はどうか?

NTTシンガポールの河井拓哉エグゼクティブディレクター(中央)
NTTシンガポールの河井拓哉エグゼクティブディレクター(中央)

 今のところ、予想よりも順調だ。2012年9月時点で、日系や外資系の合計約20社の顧客から受注している。顧客の業種は、金融や製造業、IT関連など幅広い。

 セラングーンDCは延べ床面積が約1万5000平方メートルで、5階建て建物の2~5階を占めるサーバールームは合計で約5000平方メートルとなっている(写真1)。販売目標としては、半年ごとに各階のサーバールームの半分を売り切り、増床をかけていくこと。現状では、販売や増床ペースは予定よりやや早く進捗している。

写真1●NTTコミュニケーションズが4月からサービス提供を始めたセラングーンDC
写真1●NTTコミュニケーションズが4月からサービス提供を始めたセラングーンDC
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