2013年を良い1年にするためにも、コンピュータセキュリティ関連の事件に巻き込まれるのは避けたいところ。年初からインターネットや情報システムを利用・運用する時の備えを万全にし、安心できる1年を迎えたいものだ。昨年のサイバーセキュリティ・標的型攻撃の傾向を振り返りつつ、今年から取り組むべき対策を解説する。
まず、昨年1年間に起きたサイバーセキュリティ・標的型攻撃関連の主な事件・ニュースを振り返ってみたい。(2012年のアクセスランキングも参照、結論から先に読みたい場合は、2ページ目後半の総括まで飛ぶこともできる)
2012年1~6月の事件
- 2012年1月=スマートフォン/タブレット端末向けのウイルスの報告が出始めた
- 2月=前年に続いて、国際ハッカー集団「Anonymous」や、「WikiLeaks」の活動が目立つ
- 3月=国内のソフトウエアネット販売大手・ベクターが不正アクセス被害受ける
- 4月=不正Androidアプリの報告数が急増
- 5月=国家の関与が疑われるマルウエア「Flame」が話題に
- 6月=日本の政府機関へのサイバー攻撃相次ぐ