東芝ソリューション 河井 信三 取締役社長

 昨今、スマートフォンやタブレットの普及によりネットを通した情報のやり取りが急激に増加しており、人・企業・都市などの情報化が進んでいる。また、環境・エネルギー問題も地球規模の課題であり、大規模自然災害にも備えなくてはならない。

 このような中で企業は、成長に向けたグローバル展開・スピード経営・環境配慮・リスク管理・事業継続など多種多様な対応が必要となり、その課題解決でITに対する期待は高まるとともに変化している。

 東芝グループではスマートコミュニティーというトータルなインテグレーションを行う中で、イノベーションとITを活用しながら様々な課題解決への提案を行っている。東芝のITソリューション事業を担う当社は、スマートコミュニティー統合ソリューションや豊富なシステムソリューションをITプラットフォーム、クラウド基盤と合わせて提供する。それにより、様々な社会インフラシステムが連携した環境で、高い信頼性と可用性を備えたスマートコミュニティー実現に向けた取り組みを継続する。

 また2013年は、東芝の強みの一つであるメモリーやハードディスクなどのデバイス製品と当社の強みであるシステム技術により開発した新たなストレージアレイ製品を市場投入し、各種アプリケーション、クラウド、データセンターなどの業種・業務ソリューション事業に生かし、顧客の事業の成長に貢献するIT提案を積極的に行っていく。

 本年、景気の閉塞感が懸念されているが、当社の強みと東芝のグループ力を大いに発揮し、顧客のITへの期待に応えていきたい。