スマートフォン、タブレット、パソコン、テレビ---これら複数のスクリーン(=デバイス)を活用したアプリが増えている。大画面でみんなで楽しみ、スマートフォンで個人の情報を見たり操作することで、エンタテインメントやゲームの可能性がぐっと広がる。情報がスクリーンからスクリーンへ伝わることで情報共有の常識が変わる。複数のスクリーンがシンクロすると、表現は画面を超える。街中のスクリーンと連動すれば、バーチャルとリアルの壁さえも超えられる。

 本特集では、そんな、マルチスクリーンを活用したアプリを紹介していく。

みんなが見る大画面と個人画面でゲーム

 第1回の今回は、大画面で全員が情報を共有するというマルチスクリーンの活用法だ。個人で見る・使うスマートフォンの画面と組み合わせることで、可能性がぐっと広がる。

 マインドフリーの「MAGICAL BINGO COCORO」は、その名の通りビンゴゲーム。パソコンタブレットなどの大画面をゲームマスター画面として、ルーレットのスタート/ストップボタンや出た数字を示すパネルを表示、各々のスマートフォンがビンゴカードになる。HTML5でWebアプリケーションとして書かれており、OSを問わず遊ぶことができる。

写真●MAGICAL BINGO COCORO
ゲームマスター画面。テレビ画面に映したり、パソコンからプロジェクターで投影したりすれば、広い会場でも全員で見ることができる
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写真●MAGICAL BINGO COCORO
ビンゴカード画面。スマートフォンで各自の画面を持つことができる

 HTML5のWebSocket APIを利用し、サーバーとゲームマスター画面、ユーザーのビンゴカード画面がリアルタイムに双方向通信し、出た数字を通知する。逆に、ユーザーから、出して欲しい数字をリクエストする機能も備えている。