今回のWindows 8道場は、「Windows XPからWindows 8へアップグレードする」のダウンロード編をお届けする。Windows XPマシンを使い、実際にWindows 8のサイトからダウンロード版でインストールしてみる。

 まず、本編を始める前にお詫びがある。前回の準備編の最後で、Windows XPでもWindows 8 ProのISOファイルがダウンロードできるという記述をしたが、ISOファイルをダウンロードできるのはWindows Vista/7からのアップグレードの場合のみで、Windows XPではできなかった(公開中の記事では修正済み)。何がどう違うのかについては、本編の中で解説しているので参考にしていただきたい。

互換性をチェックし、個人用ファイルを引き継ぐか選択する

 それでは今回は、Windows XPからWindows 8のダウンロードサイトへアクセスして、Windows XPからのアップグレードに挑戦してみよう。ちなみに、アップグレード対象のWindows XPマシンは、Outlook ExpressをWindows Live Mailにアップグレードしてあり、Windows転送ツールを使ってアカウントや設定、ファイルなどをUSBメモリーにバックアップしてある前提で話を進める。

 前回の記事で説明したように、ダウンロードページにある「Proを\3,300でダウンロードする」をクリックすると「Windows 8アップグレードアシスタント」のダウンロードが始まる。そのまま起動すると互換性のチェックが行われ、結果が報告される(図1)。

図1●互換性のチェックと、引き継ぐ項目の選択<br>「Windows 8アップグレードアシスタント」が起動すると、互換性のチェックが始まる。チェックが完了して互換性の詳細を確認したら「次へ」をクリックして「引き継ぐ項目を選んでください」画面へ進む。引き継ぎ可能なファイルは残したいので「個人用ファイルのみ」にチェックを入れ、[次へ]をクリックする。
図1●互換性のチェックと、引き継ぐ項目の選択
「Windows 8アップグレードアシスタント」が起動すると、互換性のチェックが始まる。チェックが完了して互換性の詳細を確認したら「次へ」をクリックして「引き継ぐ項目を選んでください」画面へ進む。引き継ぎ可能なファイルは残したいので「個人用ファイルのみ」にチェックを入れ、[次へ]をクリックする。
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 互換性の詳細を確認して[次へ]ボタンで進むと、「引き継ぐ項目を選んでください」と表示する画面になる。ここでは「個人用ファイルのみ」と「何も引き継がない」のどちらかから引き継ぐ項目を選択する。

 両者の違いは、Windows 8に引き継ぎが可能なファイル(コンピューター名やマイドキュメントのファイル、ショートカット、お気に入りなど)を保持しておくかどうかだ。Windows転送ツールですべてバックアップ済みなら、どちらを選んでも大差はない。両方ともハードディスクのフォーマットは行わないし、Windows XPの「Document and Settings」「Program Files」「WINDOWS」といったフォルダは、Windows.oldというフォルダに退避される。

 ただそうは言っても転送ツールのバックアップが必ず成功するとも限らないので、今回は安全に「個人用ファイルのみ」にチェックを入れてアップグレードすることにした。