2012年の[スマホ&ソーシャル]カテゴリーにおけるアクセスランキング()を眺めてみると、単純に「XXを発表した/発売した」といった事実を単純に伝えるニュース記事よりも、「~を試して分かった」や「○○とは何か」といった解説系要素を含んだ記事(ニュース解説記事も含む)が数多くのアクセスを集めていることが分かる。

 ランキング第1位に輝いた「新型iPad、実機を試して分かった使い勝手とその実力」というニュース記事などはまさにその典型といえるもので、「超高解像度のRetinaディスプレイを採用した新型iPadが発売された」というニュース情報に対して、「文字などは実際どのように見えるのか。iPad 2と比べてどうか」といった多くの読者が当時考えていたであろう疑問にいち早く的確に答える記事となっている。

 2位には、ITproの人気コラム「記者の眼」から「Androidに乗り換えたい5つの理由」という記事がランクインした。記者の眼からは他に、「続・“ややこしい”Android」(6位)と「ついに始まった「7インチタブレット革命」」(7位)という二つの記事が10位以内にランクインしている。これら記者の眼記事ももちろん解説系記事である。

ソーシャル分野ではLINEが大躍進

 「記事のタイプ」ではなく、「プラットフォーム」という別の切り口からランキングを眺めてみよう。カテゴリー名に「スマホ」が付くことから容易に想像できるように、iOS端末(iPhone/iPad)やAndroidに関連した記事が数多くランクインしている。20位までのうち約半分を両プラットフォームに関する記事が占めている。

 上記4本の記事の他には、「これは速い!想像以上のiPhone 5」(3位)、「「総合的な模倣だ」 アップルが怒りを露わにする理由」(5位)、「Apple、「iPod touch」と「iPod nano」の新ラインアップを発表」(10位)などがトップ10入りしている。よほどのことがない限り、この2大プラットフォームが上位を占めるという傾向は2013年も続くことだろう。

 iOSとAndroid以外に目を向けると、スマートフォン向け無料通話・コミュニケーションプラットフォーム「LINE」(ライン)の大躍進が目立っている。第4位の「LINEとは一体どのようなサービスなのか?」をはじめ、15位「LINEやcommの通話の仕組みを解析―準備編」など計4本が20位までにランクインした。

 今のところLINEの破竹の勢いにかげりは見えず、2013年前半には「全世界で1億人」というユーザー獲得目標を達成しそうである(2012年11月末時点で8000万人を突破:関連記事)。“無料スタンプ”攻勢などによりLINEを猛追し始めている「comm」(コム)など競合アプリの動向も含め、2013年もLINE関連記事がしばしばこの分野のアクセスランキングを賑わせることになりそうだ。

2012年スマホ&ソーシャル関連記事ランキング
(2012年1月1日~12月12日)
1位【ニュース】新型iPad、実機を試して分かった使い勝手とその実力
2位【記者の眼】Androidに乗り換えたい5つの理由
3位【ニュース】これは速い!想像以上のiPhone 5
4位【ビジネスパーソンのためのLINE入門】LINEとは一体どのようなサービスなのか?
5位【詳報!アップル vs.サムスン デザイン訴訟】「総合的な模倣だ」 アップルが怒りを露わにする理由
6位【記者の眼】続・“ややこしい”Android
7位【記者の眼】ついに始まった「7インチタブレット革命」
8位【芦屋広太のソーシャルメディア導入の現場】第1回「Facebookは何が良いのか分からない」という部下
9位【ニュース】なぜ相次ぐドコモの通信障害、スマホ時代に一変したインフラ運用の常識
10位【ニュース】Apple、「iPod touch」と「iPod nano」の新ラインアップを発表
11位【ニュース】薄くて軽いiPhone 5、実機を試して分かった使い勝手
12位【ソーシャルメディア・マーケティング講座】今さら聞けない!Pinterestの使い方
13位【ニュース】TwitterのAPI利用ルール変更に開発者が猛抗議---米英メディアの報道
14位【ニュース】「iPad mini」を他社の4機種と比較
15位【LINEやcommの無料通話サービスを検証】LINEやcommの通話の仕組みを解析―準備編
16位【タブレット選びの勘所】[1]今こそ買い時!タブレットPC選びのポイントはココ!
17位【記者の眼】「050って携帯の新しい番号ですか?」
18位【“爆速化”する次世代スマホ&タブレット】[1]クアッドコア搭載タブレットの第1弾「TF201」を試す(前編)
19位【ネットワーク・ホットトピックス】「LINE」で“変わる”通信業界
20位【ビジネスパーソンのためのLINE入門】なぜLINEは5500万もの登録ユーザーを獲得できたのか