新サーバーOSの「Windows Server 2012」では、OSとしての基本機能を大幅に強化している。中でもOSの基本性能に大きな影響を与えるCPUやメモリーといったハードウエアのサポートについては、従来の2倍以上と大幅に強化しメインフレーム並みの拡張性を提供している。
CPUやメモリーなどサポート物理環境が大幅に進化
Windows Server 2012は、最大CPUソケット数としては64ソケット、最大640個の論理プロセッサ、最大4Tバイトのメモリーをサポートしている(図1)。前バージョンのWindows Server 2008 R2が最大256論理プロセッサ、最大2Tバイトのメモリーだったのに比べると、Windows Server 2012はそれぞれ2倍以上になっており、メインフレームに引けをとらないほど大規模なサーバーを構築できるようになったと言える。
仮想化機構のHyper-Vを有効にした場合にホストOSが使用できるリソースは、最大CPUソケット数としては64ソケット、論理プロセッサ数は320個、最大4Tバイトのメモリーとなっている(図2)。
物理サーバーとHyper-Vサーバーでの論理プロセッサー数の違いは、最終的な検証待ちということだろう。Windows Server 2008 R2のときにも、サポートされるCPU数、メモリー容量がリリース後に徐々にアップしていったことを考えれば、これらの数字も最終的にはもう少しアップしている可能性もある。また、Windows Server 2012のサービスパックがリリースされたときにも、最大プロセッサ数や最大メモリー容量がアップしていく可能性があるだろう。
ただし、これだけの大量のリソースとなると、サポートするサーバーのハードウエア自体が存在するかが問題となる。やはりバリデーションということを考えれば、実機で動かしてみないとプロセッサ数やメモリー容量ははっきりと明示できないだろう。