今週、やっとiOSに「Google Maps」アプリが帰ってきた。その人気ぶりを見ると、まさに「待ち望まれていた」といえそうだ。
米Appleは以前、iOSに米Googleの地図サービス「Google Maps」を採用していた。しかし、iPhone 5と同時にリリースされたiOS 6で、AppleはGoogle Mapsを独自の地図アプリに切り替えた。
この新しい地図アプリに問題が多かったことは、皆さんご存知の通りである。AppleのCEOが品質の低さについて謝罪し、iOS部門の責任者が辞任するなど、波紋が広がった。さらに今週、オーストラリアのビクトリア州警察が「(Appleの誤った地図情報は)生命にかかわる問題になる恐れがある」と注意を呼びかける事態も発生している。
そんな中、待望のGoogle MapsアプリがiOS向けにリリースされた。ユーザーの評価は非常に高く、公開後の数時間で同アプリはApp Storeの無料アプリのランキングで首位に立った。これまでもiOSのブラウザーからGoogle Mapsを利用することはできたが、使い勝手はアプリのほうが上だ。Google Mapsアプリの詳細や、Appleの地図サービスを巡るこれまでの問題については、以下の記事をご覧いただきたい。
Appleの地図アプリを巡る騒動
- 「Appleの地図アプリは生命に関わる問題」、オーストラリア警察が警告
- AppleのiOS部門トップ、Scott Forstall氏が辞任
- 「iOS 6」マップ騒動と「ビッグデータ戦争」
- 米アップルのクックCEOが不評のマップ機能について謝罪、Google地図などの代用案も示す
- iOSの顧客満足度が低下、不評の地図アプリが原因か
- iOS 6の地図アプリ、米消費者情報誌も低い評価、「期待を裏切る品質」
- iOS 6搭載のApple製地図アプリに非難ごうごう
着々と機能強化されてきたGoogle Maps
- Android向けGoogle Maps APIの新版公開、ベクターベースの地図に対応
- Google、iPhone向け地図アプリ開発が最終段階に、米紙報道
- Googleが地図サービス強化に拍車、さらにStreet Viewを拡充
- グーグルが地域密着事業向け広告強化、検索結果やマップに広告表示
- GoogleのStreet ViewがiOS 6端末でも利用可能に
- Google、Appleの地図機能不評の中「Google Maps」の画像を強化
- グーグルが地域密着事業向け広告強化、検索結果やマップに広告表示
そのほかの地図アプリ
- iOS向け新地図アプリ「MapFan+」が公開、オンライン地図表示やルート検索などは無料に
- マピオンのiPhone向け無料地図アプリがバージョンアップ、周辺施設の検索機能など追加
- Nokia、地図サービスの新ブランド「HERE」を発表、iOS向けアプリを提供へ