PhoneGapを用いたサンプルアプリとして、まずはHelloWorldと表示する簡単なアプリを作成します。

PhoneGapの開発環境

 アプリ開発をはじめるに当たって、まずは開発環境を整える必要があります。PhoneGapアプリの開発には、ネイティブアプリ開発と同等の環境が必要です。PhoneGapアプリはあくまでネイティブで動作するアプリですので、OSのSDKやコンパイラーが必要となるためです。具体的には、iOSアプリの開発であればMacとXCodeとiOS SDKが必要となります。Androidアプリの開発であれば、Windows、MacまたはLinuxのコンピューターとEclipse、そしてAndroid SDKが必要です。

 このようにPhoneGapを使うとワンソースでマルチスクリーンに対応できるものの、アプリ化する際には各デバイス向けの開発環境が必要となることに注意が必要です。セットアップ手順はデバイスOSの種類により異なりますので、詳しくはPhoneGapのドキュメントを参照してください。

画面1●PhoneGapドキュメントのインストール手順書
画面1●PhoneGapドキュメントのインストール手順書
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 またアドビシステムズ社より、PhoneGap Buildというサービスも提供されています。これは作成したソースコードから各モバイルOS向けのアプリをビルドしてくれるものです。Dreamweaverなどのアドビシステムズ社製品との連携が行われていますので、こういったツールをお持ちの方は利用すると良いでしょう。

 本記事では、MonacaというクラウドベースのPhoneGap開発環境を利用します。Monacaを使うと、セットアップをほとんど行うことなく開発に着手することができます。

画面2●Monacaスクリーンショット
画面2●Monacaスクリーンショット
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