Windows 8では、従来のWindowsで行われてきたWin32と.NETを使った開発に加え、新たに「Windowsストア アプリ」の開発ができるようになりました。ストア アプリの開発がこれまでとどう違うのか、そこで使えるAPI(Application Programming Interface)はどうなっているのか、全容を正しく理解しましょう。
Windowsアプリが2種類から3種類に
Windows 7までは、Windowsアプリケーションには2種類ありました。図1の「Win32/64アプリケーション」と「.NETアプリケーション」です。
Win32アプリケーションは、主にC言語とC++で*1、Windows API(Application Programming Interface)として知られる、クラス、インターフェースなどを呼び出して開発します。.NETアプリケーションは、主にVisual BasicとC#で*2、.NET Frameworkクラスライブラリのクラスやインタフェースなどを呼び出して開発します。
Windows 8では、従来型のWin32/64アプリケーションと.NETアプリケーションをそのまま使えます*3。また、従来と同様の方法で今後も開発できます。将来もこの二つがなくなることは考えにくいです。
ただ、Windows 8では、新たなWindowsアプリケーションとして「Windowsストア アプリ」が追加されました。図1の右側に示したように、Windowsストア アプリは、Visual Basic、C#、C++、JavaScriptなどで*4、「Windows API for Windows Store apps」のクラスなどを呼び出して開発します。