前回の記事で紹介したカールハインツ・ウーム氏が統括するSkypeストックホルムオフィスでは、Skypeの音声や動画技術に関する品質管理を担当している。そのストックホルムオフィス内を、SkypeでReal Time Media SoftwareグループのPrincipal Test Managerを務めるジャン・プラスバーグ氏(写真1)に案内してもらった。今回は、そこで見た、Skype社内の実際のテスト環境を写真で紹介しよう。
ストックホルムの歴史的な建造物を最新のオフィスに改装
Skypeのストックホルムオフィスは、非常に古い外観をしている(写真2)。このオフィスは、かつて醸造所だった建物を利用しているという。建物内部は快適な最新式のオフィスにリノベーションされており、スウェーデンにおけるデザイン賞にノミネートされたこともあるとのことだ。
オフィス内には、カラフルな家具やポップなオブジェクトが意図的に配置され、明るい雰囲気を演出している(写真3、写真4)。これはスカンジナビア地方の気候が関係しているという。「ストックホルムの冬は長く、日照時間の短い日が続く。どうしても気持ちも沈みがちになるので、カラフルな家具を活用している」(プラスバーグ氏)。
Skypeのオフィスにおける面白い特徴として、固定電話は配置されていない点がある。これはもちろんSkypeがあるからだ。電話をするときはSkypeか、もしくは携帯電話を使うという。「エストニアのタリンやロンドンといった拠点とのミーティングにも、実際にSkypeを使う。一般ユーザーと同じアプリで、回線も特別なものではなく普通のインターネット回線を使っている」(プラスバーグ氏)とのことだ。