2012年5月15日、日本コカ・コーラと日本マクドナルドが共同で、O2Oの仕組みを利用した販促キャンペーンを開始した(図1)。

 「マクドナルドは3000万人、コカ・コーラは1100万人のWebサイト会員を抱えている。延べ4100万人を対象にする大規模なO2Oキャンペーンは、国内では過去に例がない」。日本コカ・コーラの國本竜生カスタマー&コマーシャル本部マクドナルドグループ統括部長は力を込める。

図1●日本コカ・コーラと日本マクドナルドの共同キャンペーン
合計4100万人の会員基盤を活用し、コカ・コーラWeb会員の増加とマクドナルドへの来店を促す
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Jリーグと連動しクーポン配信

 キャンペーンの内容はこうだ。利用者がコカ・コーラのWebサイトで応援するJリーグのクラブを登録。そのクラブが試合に勝利すると、マクドナルドで使える割引クーポンを配信する。

 コカ・コーラはオンラインで獲得した顧客をオフラインの店舗に送客する仕組みを作ることで、売り上げ増大と顧客基盤の拡張の一石二鳥を狙う。

 クーポンを配信することで、コカ・コーラのWeb会員をマクドナルド店舗に送客できれば、ハンバーガーと一緒にコカ・コーラ製の飲料も買ってもらえる。さらに、マクドナルドのモバイルサイト会員がクーポンを目当てにコカ・コーラのWeb会員に登録すれば、顧客基盤を素早く拡大できるわけだ。

 マクドナルドにとっても、クーポンの配信により来店客数が増えるというメリットがある。