今回の調査では、各製品のブランド(シリーズ名)に対する購入検討比率や次に購入したいメーカーについても聞いた。各社製品のブランドに対する購入検討比率と認知度で1位となったのはソニーの「VAIO」(図1)。デスクトップとノートで同じブランドを採用している点でも浸透度が高かったようだ。

図1●各製品の購入検討比率と認知度 ベスト10
図1●各製品の購入検討比率と認知度 ベスト10
各社パソコンの主要ブランドについて購入検討比率と認知度を聞いた。回答者が具体的な製品の内容を知っているかを見るための指標として、「購入したことがある」「購入を検討したことがある」「実物を見た/使ったことがある」の比率を加算して、上位10製品を抽出した。
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 続いて東芝の「dynabook」、NECの「VALUESTAR」「LaVie」など国内大手メーカーの製品が並ぶ。5位には「ThinkPad」、6位には「Let's note」とビジネス用途や携帯ノートとしての機能に定評のあるブランドが入った。

 国内大手メーカーの中では、富士通の認知度が比較的低い。同社は従来の「FMV-BIBLO」「FMV-DESKPOWER」という製品ブランドを改め、2010年にノートパソコンは「LIFEBOOK」、デスクトップパソコンは「ESPRIMO」と改めた。この影響が結果に表れている。ただ、LIFEBOOKで「購入したことがある」が昨年の8.0%から9.8%と徐々に高まっており、今後は巻き返していく可能性がある。