パソコンの習熟度によって満足度にどのような違いが出るのか。これを分析するために初心者・中級者・上級者ごとに満足度を算出した。
ノートの集計結果を見ると、初心者・中級者・上級者といずれもパナソニックが1位(図1)。習熟度にかかわらず、堅牢性やバッテリー駆動時間の長さなどの強みが評価されていると考えられる。
初心者ではコストパフォーマンスの評価が高い日本エイサーが2位。必ずしも全ての初心者が手厚いサポートを含む総合力の高さを求めているわけではなさそうだ。
NECやレノボ・ジャパンは習熟度が高くなるにつれて評価も上がっている。ベテランユーザーに高い信頼を得ていることが分かる。
デスクトップでは東芝が初心者・中級者・上級者で1位(図2)。初心者はレノボ・ジャパンやマウスコンピューターといった格安製品を扱うメーカーを評価している。
エプソンダイレクトは習熟度が高いほど評価が高い。一部でマニュアルなどサポート内容が上級者向けという意見もあり、その影響が出た可能性がある。NECはいずれの習熟度でも4位と安定した評価を得た。
ノート、デスクトップともに習熟度が上がるにつれて満足度が底上げされる傾向が見られた。パソコンに対する知識や経験が深まるほど自ら問題を解決できる能力も増し、使い勝手やサポート利用などに不満が少なくなることが結果に表れたと見ることができる。