ユーザーはどんなパソコンに高い満足度を感じるのか。これを分析するための指標として「性能・機能」「操作性・使い勝手」「デザイン」「コストパフォーマンス」について満足度を聞いた。まずはノートパソコンについて結果を紹介する。
性能・機能の項目では1位がパナソニックとなった(図1)。携帯ノートとしての機能に対する評価が高い。表には掲載していないが、アンケートの中で「バッテリーの駆動時間」に関する満足度を聞いたところ、パナソニックは5.88ポイントと高く、全社平均の1.26を大きく上回った。性能・機能の2位はソニー、3位はNECとなった。いずれも「ディスプレイの表示品質」の満足度が高いという結果だった。
操作性・使い勝手の順位を見ると性能・機能と上位メーカーの順位が同じとなった(図2)。1位のパナソニックは「本体の重量」の満足度が5.53で、全社平均の2.60よりも格段に高い値となった。上位メーカーは「キーボード」の満足度が高い傾向があり、パナソニックは4.62、ソニーは4.35、NECは4.76だった。
デザインの1位はソニー(図3)。「デザインで選んだといっても過言ではない」(30代男性)など機種を選ぶ際の決め手になったという人もいる。本体の色が選択できる点を評価する意見も見られる。2位のNECでは、赤や茶色など存在感のある本体色が良かったという声があった。
コストパフォーマンスは日本エイサーが1位となった(図4)。「国内大手メーカーと比べて価格は安いのに性能が高く、感心した」(30代男性)との声がある。実勢価格で3万~5万円のネットブックを購入したという人も多い。「動画などはあまり見ないので、大容量など高スペックは必要ではないので満足」(40代女性)と、性能が多少劣っていても割り切って使うという意見も見られた。2位以降にもレノボ・ジャパン、アスーステック・コンピューター、日本ヒューレット・パッカードなど海外に本拠を持つメーカーが並んだ。