2012年10月26日、Windows 7の後継OSである「Windows 8」の販売が始まった。Windows 8は、従来からのデスクトップとは別に、タブレット端末に特化した「Modern UI」と呼ばれる新しいインタフェースと、その専用アプリケーションである「Windows 8ストアアプリ」を携えて登場した。
Windows 8が発売されたからといって、すぐさまWindows 7が消えてしまうわけではない。だが、Windows 8への移行が徐々に進むのは確実と思われる。そこで、本連載「Windows 7実践ナビ」はその役目を完了したと判断し、今回は最終回としてWindows 7からWindows 8へアップグレードする手順と方法を紹介しよう。
アップグレードできるのはWindows 8 Proだけ
Windowsのアップグレードで悩ましいのは、やはりエディションの選択だろう。Windows 7のときは6種類ものエディションがあり、日本では「Home Premium」「Professional」「Ultimate」の中からアップグレードするエディションを選択できた。
だが、Windows 8では悩む必要がない。なぜなら、アップグレード対象のエディションは「Windows 8 Pro」だけだからだ。
そもそもWindows 8のエディションとしては、機能を削減した「Windows 8」とフルパッケージの「Windows 8 Pro」、ボリュームライセンスで企業向けに販売される「Windows 8 Enterprise」、そしてARMタブレット専用の「Windows RT」の4種類しかない。したがって、パッケージも「DSP版Windows 8」「DSP版Windows 8 Pro」「Windows 8 Proアップグレード版」「Windows 8をProにアップグレードするProPack」(それぞれ32ビット版、64ビット版を用意)があるのみだ。
そうなると、Windows 7ユーザーは必然的に「Windows 8 Proアップグレード版」を購入することになる。うれしいことにアップグレード版にはダウンロード販売があり、2013年1月31日までなら税込み3300円で購入することができる。今回はこのキャンペーンを利用して、Windows 7の64ビット版をWindows 8 Proの64ビット版へアップグレードしてみる(図1)。