「あの頃、コンピュータは夢でした」。ワトソンシステム日本法人社長の笹波武史は、東京・赤坂のゴールデンヒルズホテル30階のスカイラウンジで、夜景を眺めながらこう言った――。
ただひたすらにテクノロジーがもたらす価値を追及するエンジニアがいる一方で、マネジャーとしての道を選ぶエンジニアもいます。外資系ITベンダーのトップにまで上り詰めた笹波武史がそうです。『小説「東京・白山エンジニア物語」II』は、異なる2タイプのエンジニアの生き様から、テクノロジーそのものやエンジニアの価値に迫る物語です。
この小説の原点となったのは、2010年に公開した『小説「東京・白山エンジニア物語」』です。主人公の渡瀬浩市は、テクノロジーがもたらす価値を追及するタイプのエンジニアでした。その後の渡瀬浩市は小説の続編にも登場しています。あわせてご覧ください。
小説「東京・白山エンジニア物語」II
小説「東京・白山エンジニア物語」