写真1●レノボ・ジャパンのIdeaPad Yoga 13
写真1●レノボ・ジャパンのIdeaPad Yoga 13
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 レノボ・ジャパンが国内で販売するコンバーチブル型のUltrabookが「IdeaPad Yoga 13」だ(写真1)。ディスプレイが360度回転することでタブレット型に変形する。

 IdeaPad Yoga 13が最初に発表されたのは、2012年1月にラスベガスで開催されたCESでのこと。その後、展示会などに出展され注目を集めてきたが、2012年12月中旬にWindows 8対応モデルとしていよいよ正式に発売される。

 今回はこのIdeaPad Yoga 13を詳しくレビューしてみよう。

Core i7搭載の上位モデルが割安

 今回評価するIdeaPad Yoga 13のスペックは以下のようになっている。詳細な仕様はレノボ・ジャパンのWebサイトを参照されたい。

CPUIntel Core i7-3517U 1.9GHz(ターボ・ブースト時3.0GHz、2コア)
メモリー8Gバイト
ストレージ128GバイトSSD
GPUIntel HD Graphics 4000
ディスプレイ13.3型HD(1600×900ドット)
OSWindows 8(64ビット)

 IdeaPad Yoga 13には「店頭モデル」と「Webモデル」として複数のモデルが用意されているが、スペックとしては大きく2種類に分けられる。Core i7プロセッサと8Gバイトメモリーを搭載する上位モデルと、Core i5プロセッサと4Gバイトメモリーを搭載する下位モデルだ。

 いずれのモデルもストレージは128GバイトのSSDで共通である。なお評価機のパーティション構成は、Cドライブとして128Gバイトの半分に相当する64Gバイトが、Dドライブには25Gバイトが割り当てられていた。それ以外の領域はシステムパーティションとなっており、ユーザーが使える空き容量としては合計で60Gバイト程度しかなかった。オプションで256GバイトのSSDがあればよいのだが、先行してオンラインでの予約受付が始まった米国サイトでは用意されていなかった。

 価格について、量販店では上位モデルが11万~12万円台、下位モデルは10万~11万円台となっている。コンバーチブル型Ultrabookの中には10万円台後半のモデルも少なくないため、IdeaPad Yoga 13は標準的か、やや安価な部類に入るといえる。

 上位モデルと下位モデルで、店頭価格の差は1万円程度。Webモデルでは9000円の価格差となっている。この点についてレノボ・ジャパンは「パフォーマンスを重視するユーザーのために上位モデルを意図的に割安に設定した」とコメントしている。また、IdeaPad Yoga 13の構造上、購入後のメモリー増設には対応していない。可能なら、8Gバイトを搭載した上位モデルを選択しておきたい。

 カラーバリエーションについては、上位モデルと下位モデルそれぞれに「シルバーグレイ」と「クレメンタインオレンジ」の2色が用意されている。価格やスペックの違いはないものの、発売時期が異なる可能性がある。10月18日の発表会時点では、シルバーグレイが11月上旬、クレメンタインオレンジが12月中旬と発表された。その後、レノボ・ジャパンは発売時期を変更し、現在はどちらのカラーも12月中旬発売予定となっている。遅延の理由として、日本を含む全世界で予想を上回る受注を得たことによる生産調整のためと説明されている。