パケットの収集が終わったらファイルを確認し(写真3)、該当ファイルをWiresharkをインストール済みのPCへ転送します(筆者の場合は「Dropbox」を使っています)。また、自端末に割り振られているIPアドレスを調べるには「MyIP」(写真4)を起動します。

写真3●キャプチャしたファイルの一覧を表示
写真3●キャプチャしたファイルの一覧を表示
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写真4●「MyIP」で自端末のIPアドレスを調べる
写真4●「MyIP」で自端末のIPアドレスを調べる
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パケットの解析手順

 パケットの解析手順は図2のような流れになります。

図2●パケットの解析手順
図2●パケットの解析手順
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 Wiresharkを起動してパケット収集ファイル(拡張子が.pcap)を開くと写真5のように、収集したパケットの一覧と解析結果などが表示されます。解析対象外のパケットが含まれているので、対象のパケットを絞り込むために表示フィルタを使用して必要なパケットだけを表示するようにします(写真6)。

写真5●Wiresharkを起動してパケット収集ファイルを開く
写真5●Wiresharkを起動してパケット収集ファイルを開く
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写真6●対象パケットを絞るために表示フィルタを設定
写真6●対象パケットを絞るために表示フィルタを設定
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 次回は今回説明した手順に従って抽出した結果から、LINEやcommがどのような動作をしているかをシーケンス図を交えながら説明します。