エンタープライズICTのNo.1情報誌「日経コンピュータ」とNo.1情報サイト「ITpro」がタッグを組んだ大型企画「日経コンピュータ ×ITpro 連動特集」。その第1弾「世界最適のシステム“立地”戦略」では、これまで2週に渡って日経コンピュータ誌面で掲載した内容を紹介してきましたが、今週からは書き下ろしによるオリジナルコンテンツを中心にお届けします。まずは海外の「マレーシア」編です。

 「日本に学べ」。マハティール元首相が「ルックイースト政策」を導入してから30周年の今年、マレーシアがIT分野で日本に熱視線を送り始めている。

 2020年までの先進国入りを目指す同国は、経済成長をけん引する重要産業の一つとして、データセンター(DC)やクラウドに着目。IT産業振興に向けて政府が100%出資で設立したのがマルチメディア開発公社(MDeC)である(写真1

 同社のワン・マルダニ・モハマド ディレクター(写真2)は、「マレーシアを国際的なDCのハブにする。日本のDC事業者やユーザー企業の誘致に力を入れる」と話す。

写真1●サイバージャヤにあるMDeCのビル
写真1●サイバージャヤにあるMDeCのビル
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写真2●マルチメディア開発公社(MDeC)のワン・マルダニ・モハマド ディレクター
写真2●マルチメディア開発公社(MDeC)のワン・マルダニ・モハマド ディレクター
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