「プロジェクト」と聞くと、超高層タワーを建てたり人類を月に送り込んだりといった大掛かりな事業をイメージすることが多い。IT技術者であれば、高い信頼性を求められるオンラインシステムや社運をかけた新規事業を支えるシステムの開発を思い浮かべる方もいるかもしれない。

 しかし、プロジェクトとは本来「ある期間の中で独自の成果を生む活動」を指す言葉である。始まりと終わりがあり、これまでと異なる「新たなチャレンジ要素」を持った活動であれば、すべてがプロジェクトとなる。

 アイ・ティ・イノベーションの弘中伸典氏の「プロジェクトマネジメント きほんのき」は、その名の通りプロジェクトマネジメントの基本を親しみやすい文章で解説した連載である。毎回、「パーティ」「売り上げノルマの達成」「家族旅行」など日常で経験する出来事を引き合いに出しながら、プロジェクトマネジメントで考慮すべき要素、「段取り」「確認」「振り返り」という基本動作とそのポイントを取り上げてきた。

 連載は先日、惜しまれつつ終了したが、1年半にわたる内容を改めて紹介する。「プロジェクトの基本」に頭を悩ませている方は、ぜひ参考にしてほしい。

プロローグ

品質、コスト、納期、範囲、組織

基本動作:段取り

基本動作:確認

基本動作:振り返り

決断、PMO、リーダーシップ