スマートフォンのアプリは、各アプリマーケットからユーザーにダウンロードされ、インストールしてもらうことで初めて評価されるものだ。裏を返せば、インストールされなければ評価してもらう機会さえ与えられず、収益に結び付けることが困難になってしまう。
では、アプリは一体どれくらいユーザーにダウンロードされ、インストールされているのだろうか。その傾向を知る指標の1つに、Google Playの“インストール数”が挙げられる。この値から、アプリのインストール数が収益などにどのような影響を与えているのかを確認してみよう。
Google Playの“インストール数”
Google Playの“インストール数”は、文字通りそのアプリを、ユーザーがダウンロードしてインストールした数のことを指す。既に削除されている数も含むと考えられることから、あくまで延べのべインストール数ということになるだろう。
ただしインストール数は、具体的な数字が表示される訳ではなく、5万~10万、100万~500万といったように、大まかな数字が表示されるのみだ。それゆえインストール数が多くなればなるほど、実際にインストールされた数との“ぶれ”は大きくなってしまう。
ただし、アプリマーケットにおいては人気アプリとそうではないアプリとの間で、インストール数のケタが大幅に異なるケースも少なからず見られる。マーケットの動向を見るうえで、重要な指標の1つであることに間違いはないだろう。
インストール数(写真1、写真2)は、ダウンロード課金型のアプリであれば、そのアプリの売上に直結する数字となるし、無料アプリやアプリ内課金型のアプリであっても、広告の露出や課金ユーザーの確保において大きな意味を持つ数字となる。
例として、人気アプリのインストール数を示してみよう。執筆時点で「人気(有料)」で1位の「ATOK」は“100,000 - 500,000”、「人気(無料)」で1位の「Google カレンダー」は“1,000,000 - 5,000,000”、「売上トップ」で1位の「パズル&ドラゴンズ」は“500,000 - 1,000,000”と表示されており、それぞれ大まかなインストール数の規模が理解できる。