今やスマートフォンアプリにおける課金方法の主流となった“アプリ内課金”。アプリの中で利用できる追加のアイテムやアドオンなどを、有料で購入する仕組みだが、一般の有料課金アプリと異なり、アプリ内アイテムの販売動向を探るのが難しい部分もある。
だが米アップルのiPhoneやiPadのOSであるiOS向けアプリであれば、App Storeの「トップアドオン」の項目を閲覧することで、おおまかなアイテムの販売動向を見ることができる。今回は、この「トップアドオン」から、各ジャンルのアプリにおいて、どのような販売傾向が見られるのか確認してみよう。
App Storeの「トップアドオン」とは?
「トップアドオン」は、App Storeでアプリ内課金を利用しているアプリを選択すると現れる項目の1つである。アプリ内で販売しているアイテムやアドオンなどの販売動向を、通常のアプリランキングと同じような形で閲覧できるものだ。
iPhoneでこれを閲覧するには、アイテム課金を導入しているアプリを選択した後、画面下部にスクロールして「トップアドオン」を選ぶ(写真1)。するとランキングと同様、販売数の多いアイテムを上位25位まで表示する(写真2)。これを閲覧すれば、そのアプリ内でどのようなアイテムが多く販売されているかを、ある程度確認できるのだ。
実際にトップアドオンがどのような内容となっているのかを、確認してみよう。まずは人気アプリの1つ「LINE」のトップアドオンを、上位10位までリストアップしたものを表1にまとめた。
順位 | 内容 | 価格 |
---|---|---|
1 | ムーンの怒り爆発編 | 170円 |
2 | ウサビッチ | 170円 |
3 | おさわり探偵なめこ栽培キット | 170円 |
4 | ブラウン&コニー こっそりデート | 170円 |
5 | おじゃる丸 | 170円 |
6 | ムーン スペシャル | 170円 |
7 | ドラえもん | 170円 |
8 | コニー スペシャル | 170円 |
9 | ブラウン スペシャル | 170円 |
10 | メリー&ジャック | 170円 |
Android版のLINEでは、仮想通貨の「LINEコイン」が導入されているが、iOS版はまだ導入されていない。そのため、トップアドオンに入ってくるのは有料販売されているスタンプが主となる。さまざまな人気キャラクターが並ぶ中にありながら、「ムーン」「コニー」などLINEオリジナルのキャラクターが人気を博している傾向が見て取れる。