前編ではJavaOneのキーノートについてレポートしました。後編ではテクニカルセッションおよびBOFセッションについてレポートします。
今年のJavaOneではトピックごとに会場が決まっていました。Java SE/JavaFXはヒルトンホテル、Java EEはParc 55、Java MEはニッコーホテルとなっています。筆者はヒルトンホテルにずっと詰めることになってしまいました。
今年のセッションの特徴として、今までにないほどJava VMに関するセッションが多くあったことがあげられます。JVMのパフォーマンスチューニングやFlight Recorderなどのツールの解説だけでなく、バイトコードの解説を行うセッションまであったほどです。
もちろん、Java SE 8の新機能を解説するセッションや、開発メンバーを集めたQ&Aのセッションなど多岐にわたるセッションがあります。
ここでは、筆者が聴講したセッションの中から興味深かったセッションについて紹介していきます。
セッション資料はJavaOneのContent Catalogからダウンロードできるので、興味のあるセッションがありましたら、ぜひ資料をチェックしてみてください。
Project Lambda
今年のJavaOneではProject Lambdaに関連するセッションが5セッションもありました。
- CON4862 The Road to Lambda
- CON6080 Lambda: A Peek Under the Hood
- CON5089 Jump-Starting Lambda Programming
- CON3031 JSR 341: Expression Language 3.0
- CON2872 Improve Your Java Code, Functional-Style?Now!
CON4682とCON6080がProject Lambda (JSR 335)のスペックリードであるBrian Goetz氏のセッションで、前者がProject Lambda全般の解説、後者がLambda式の表現にフォーカスしたセッションとなっています。
3番目のCON5089がチュートリアル的なセッションです。
CON3031はProject Lambdaが主題ではなく、EL式の中でLambda式を使用することを取りあげています。最後のCON2872はLambda式を使って関数型の考え方を取り入れていくことを解説したセッションです。
ここではGoetz氏によるCON4682とCON6080について紹介します。