ブランク氏による起業家向け講座「リーン・ローンチパッド」が急拡大しています。大学のキャンパスでの講座に加えて、オンライン講座も始まっています。今回の投稿では、同講座が現在の形に至ったプロセスが紹介されています。(ITpro)

 私がスタンフォード大学、カルフォルニア大学バークレー校、コロンビア大学、カルフォルニア工科大学、全米科学財団(NSF)で教えているリーン・ローンチパッド・クラスのことを、以前のブログでお読みいただいたかもしれません。

 これからは、読者のどなたでもこのクラスを受講できます。

 私は、教育の民主化を主な目標とした、最良のオンライン・デジタル大学であるユダシティー(Udacity)と共同で、リーン・ローンチパッド・クラスをオンライン化しました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれました。

 このコースは、講義のビデオ、テスト、宿題などで構成されています。1回の講義は20~30分で、複数の短いビデオ・モジュールが含まれています。それぞれのビデオ・モジュールは3分以下で、短い項目ごとに学ぶようになっており、短い講座を簡単に繰り返し聞くことができます。テストは講義の中に含まれており、生徒が講義内容を理解しているかどうかを、自分で判断できるようになっています。選択形式または空白を埋める形式のテストに答えると、すぐに回答が返ってきます。

なぜ、このクラスなのでしょう?

 10年前に私は、スタートアップ企業は、なぜ既存の企業と違うのかを考え始めました。そして、ビジネスプランと5年間にわたる売上計画が、スタートアップ企業を立案するのに正しい方法なのだろうかと疑問に思ったのです。「事業遂行が、会社を始める全てなのだろうか」と自問したのです。

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 経験のあるアントレプレナーは、「最初の顧客とコンタクトをした後に、生き残るビジネスプランはない」ということを身にしみて分かっています。そこで私は、ビジネスプランこそが大問題の兆候だと気付いたのです。すなわち、私たちは最初にビジネスモデルを探し求めるべきなのに、それよりも前に、ビジネスプランを遂行していたのです。私たちは計画を建てる前に、計画を遂行していたのです。

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