Windowsには、稼働中のプロセスを管理する「タスクマネージャー」と呼ばれるツールが搭載されている。このタスクマネージャーが、Windows 8ではとてもシンプルかつ大きくバージョンアップした。矛盾した言い回しに聞こえるが、何がシンプルでどこが大きくバージョンアップしたのかを解説する。

 また「ネットワークと共有センター」も、実にスッキリとした画面になった。こちらは、不要な機能や表示を削除した結果によるものだ。今回のWindows 8試乗会は、機能強化を成し遂げたタスクマネージャーと「ネットワークと共有センター」の変更点を紹介する。

起動時のタスクマネージャーはとてもシンプル

 そもそも「タスクマネージャー」は、起動中のアプリケーション(以降アプリ)の詳細な情報を一覧表示したり、各プロセスがどれくらいCPUやメモリーを使用しているかを監視するためのツールだ。したがってバリバリに使いこなしているのは「パワーユーザー」と呼ばれる人達やシステム管理者であって、一般ユーザーにとってはあまり使用頻度の高いツールとはいえないだろう。

 そんなパワーユーザー御用達のタスクマネージャーだが、一般ユーザーも必要とする場面がある。それは、アプリが実行中にフリーズしてしまった場合だ。このような状態になったら、パソコンをリセットする前にタスクマネージャーでフリーズしたアプリだけを強制終了できないか試してみるとよい。多くの場合、パソコンを再起動せずとも、以前の状態へ戻すことができるはずだ。

 Windows 8でタスクマネージャーを起動するには、タスクバーで右クリック(以降、タッチ操作では長押し)して現れたメニューから「タスクマネージャー」をクリック(以降、タッチ操作ではタップ)する。この呼び出し方は、これまでのWindowsと同じだが、表示されるタスクマネージャはこれまでに比べて非常にシンプルな画面になった(図1)。表示されたウインドウには、起動中のアプリ一覧と左下に[詳細]ボタン、右下に[タスクの終了]ボタンがあるだけだ。

図1●新しいタスクマネージャー<br>Windows 8でタスクマネージャーを起動するには、タスクバーで右クリックして現れたメニューから「タスクマネージャー」をクリックする。起動中のアプリを強制終了したいときは、終了させたいアプリをクリックして選択し、右下の[タスクの終了]ボタンをクリックする。右クリックして現れるメニューから選択することもできる。
図1●新しいタスクマネージャー
Windows 8でタスクマネージャーを起動するには、タスクバーで右クリックして現れたメニューから「タスクマネージャー」をクリックする。起動中のアプリを強制終了したいときは、終了させたいアプリをクリックして選択し、右下の[タスクの終了]ボタンをクリックする。右クリックして現れるメニューから選択することもできる。
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 さすがにここまでシンプルだと操作方法は説明するまでもないだろう。お察しの通り終了したいアプリをクリックして選択し、[タスクの終了]ボタンをクリックすればアプリは強制終了する。