その5から続く)

 最後はメイン基板だ。取り出したメイン基板の第一印象は「電磁雑音対策用の金属カバーが目立つ」ということだ。特に、筐体と接している裏側は、一つの大きな金属カバーでまるごと覆われている。

メイン基板の裏側の金属カバー。
メイン基板の裏側の金属カバー。
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 iPhone 4Sでは、基板の表面に金属製のレールがはんだ付けされており、その上に金属カバーがはめ込まれていた。これに対し、iPhone 5では、金属カバーがプリント基板の側面に直接はんだ付けされている。金属製のシェルで基板を包み込む感じだ。電子部品を実装できる基板上の面積を少しでも増やしたかったのだろう。

金属カバーは基板の側面にはんだ付けされている。
金属カバーは基板の側面にはんだ付けされている。
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