複数画面を生かした新しいユーザー体験をテーマにしたアプリケーションコンテスト「Multi-Screen UX Competition 2013」(ITpro主催、詳しい募集要項は公式サイトFacebookページを参照)では2012年9月27日夜、東京都内でクリエーターやアプリ開発者ら約50人を招いたキックオフイベントを開催した(写真1)。

写真1●「Multi-Screen UX Competition 2013」イベントのパネルディスカッションの様子

 イベントの冒頭で、ITproの菊池隆裕プロデューサーがコンテストの概要を説明した。「このコンテストでは、複数の端末・画面で動く新しいユーザー体験(UX)につながるアプリケーションやアイデアを募集する。家庭の中には、テレビやノートパソコン、スマートフォン、タブレットなど複数の端末と画面が存在するのが当たり前になった。今は別々に使われているが、今後必ずつながる時が来る。未開拓の分野だが、コンテストを通じてアイデアを掘り起こしたい」と話した。

 コンテストの優秀作品受賞者には特典として、2013年2月にスペイン・バルセロナで開催される国際展示会「Mobile World Congress(MWC)2013」において出展ブースを提供する。代表者1人の渡航費と現地宿泊費も提供される。

“機能過多”はユーザー体験を損ねる

 次にパネルディスカッションが行われた。UXを軸にした広告・デザインなどを手がけるクリエーター3人が登壇。マルチデバイス時代のUXのあり方や、マルチスクリーン活用のアイデアについて活発な意見交換がなされた(写真2)。

写真2●パネルディスカッションの様子