Windows Server 2012(およびWindows 8)に搭載されている最新の「Hyper-V」は、データセンターの大規模な仮想化システムから、クライアントPC上で実行する「クライアントHyper-V」まで幅広くカバーした仮想化基盤テクノロジーだ(画面9)。
新しいHyper-Vでは、「Hyper-Vレプリカ」「仮想スイッチ」「仮想マシンの記憶域の移動」「オフロードデータ転送」などの新機能と、クラスターシステムを必要としないライブマイグレーション(Live Migration)、仮想マシンに割り当て可能なリソースの拡充、新しい仮想ディスクフォーマット(VHDX)の採用といった機能強化が図られている。
さらに、VMwareの仮想マシンをHyper-V 仮想マシンに変換するユーティリティ、「Microsoft Virtual Machine Converter」などを含む「Microsoft Virtual Machine Converter Solution Accelerator」もリリースされており、VMwareからの乗り換えが容易になっている。
Windows Server 2012におけるHyper-Vの新機能と強化点は表5のとおり。