まずは、Windows Server 2012の製品体系とライセンスについて解説しよう。Windows Server 2012は会社の規模、用途に合わせて容易に導入を検討できるように、非常にシンプルな製品体系に変更されている。

4つのエディションで企業を支援

 Windows Server 2012には「Datacenter」「Standard」「Essentials」「Foundation」の4つのエディションが用意されている。すべてx64互換CPU用の64ビット版で、インテルのItaniumプロセッサはサポートされない。DatacenterとStandardに機能的な差異はなく、1サーバーライセンスにおける仮想マシンの同時実行数のみが異なる(表1)。

 プロセッサーライセンス、サーバーライセンス、クライアントアクセスライセンス CAL)、AD RMS CAL、RDS CALは、OEMや認定ディストリビューター、リセラー、ソリューションプロバイダーなど、多数のチャネルで入手できる。最適なライセンス形態や必要ライセンス数の確認なども、これらの販売チャネルに問い合わせるとよいだろう。

表1-1●Windows Server 2012のエディション比較(筆者調べ)
[画像のクリックで拡大表示]
表1-2●Windows Server 2012のエディション比較(筆者調べ)
表1●Windows Server 2012のエディション比較(筆者調べ)
[画像のクリックで拡大表示]