沖縄県の尖閣諸島問題をめぐり、日中関係が揺れている。影響はIT業界にも及ぶ。日本の情報サービス産業協会(JISA)と中国ソフトウェア産業協会(CSIA)などが9月26日に予定していた「第16回日中情報サービス産業懇談会」は中止となった。

 中国のITサービス企業は日本からのオフショア開発の7割超を請け負うと言われる。中国のITサービス企業にとって日本は最大の得意先であり、日本から見れば重要な委託先である。日本のIT企業にとって、拡大を続ける中国市場は重要なマーケットだ。グローバル化や成長の成否は中国ビジネスにかかっていると言っても過言ではない。

 切っても切れない日中IT関係は今後どうなるのか。中国側は日本のIT企業に何を望んでいるのか。尖閣問題の最中に来日した中国のIT業界のキーパーソンに聞いた。

目次