Lenovoの「ThinkPad X1 Carbon」は、天板にカーボン素材を採用することで薄さと堅牢性を両立させた14インチのUltrabookだ(写真1)。Lenovoによると“ThinkPad史上最薄”という薄さを実現しており、旧モデル「ThinkPad X1」と比べて大幅に薄型・軽量なノートPCとなっている。
ThinkPad X1と比較すると、最厚部の厚さは約12%薄く、重量は約20%も軽くなっている。ディスプレイは13.3インチから14インチに大型化したが、逆に本体サイズはわずかに小型化している。第3世代のCoreプロセッサ(Ivy Bridge)による性能向上や、バッテリー駆動時間の伸びも期待できる。
今回はこのThinkPad X1 Carbonを詳しくレビューする。
Core i5とCore i7の2種類のモデルを用意
評価するThinkPad X1 Carbon「34434KJ」の主なスペックは以下の通り。
CPU | Intel Core i7-3667U 2.0GHz(ターボ・ブースト時3.2GHz、2コア) |
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メモリー | 4GB |
ストレージ | 256GB SSD |
GPU | Intel HD Graphics 4000 |
ディスプレイ | 14.0型(1600×900ドット) |
OS | Windows 7 Home Premium SP1(64ビット) |
34434KJはCore i7プロセッサと256GバイトSSDを搭載する店頭モデルだ。これ以外に、Core i5プロセッサと128GバイトSSDを搭載する「34434LJ」というモデルもある。いずれもプロセッサは第3世代Core(Ivy Bridge)で、企業向けの管理機能「vProテクノロジー」に対応する。搭載するインタフェースやディスプレイ性能は、各モデル共通となっている。
Lenovoの直販サイト「レノボショッピング」では、構成のカスタマイズに対応している。メモリーやSSDの容量、Bluetooth 4.0の有無や英語キーボードを選択してカスタマイズできる。外部GPUやHDD、バッテリー容量に関するオプションは用意されていない。
価格は直販モデルの最小構成が11万9910円、店頭モデルはCore i5モデルが約16万円、Core i7モデルが約19万円となっている。Ultrabookの中には10万円以下のモデルも少なくないため、ThinkPad X1 CarbonはプレミアムクラスのUltrabookといえる。
なお、Lenovoは14インチのUltrabookとして「ThinkPad T430u」も発表しており、米国では2012年9月に発売予定となっている。このT430uは700ドル台から購入できる低価格なUltrabookで、画面解像度(1366×768ドット)やストレージ(SSDとHDDのハイブリッド)といったスペックが異なる。