2012年8月31日から9月5日まで、ドイツ・ベルリンで国際エレクトロニクスショー「IFA 2012」が開催された(写真1写真2)。例年、IFAではデジタル家電製品を中心に多数の製品が展示されているが、近年はスマート家電やモバイル関連製品も増加している。特に今年はWindows 8の発売直前ということもあり、Windows 8対応PCの新製品が目立った。

 主催者発表によれば出展社数は1439、来場者数は24万人という大規模な展示会となった。広大な面積に28のホールを擁するメッセ・ベルリン見本市会場には多数のブースが設けられ、ベルリン市内にもIFAに関連したオブジェや掲示物がみられた。今回はIFA 2012の現地取材をもとに、主だった展示を紹介していこう。

写真1●IFA 2012の会場<br>入り口にはSamsungのドラム式洗濯機が展示してあった。
写真1●IFA 2012の会場
入り口のゲートにはSamsungのドラム式洗濯機を模したオブジェ。
[画像のクリックで拡大表示]
写真2●ポツダム広場などベルリン市内各地にIFA関連のオブジェやポスターがあった
写真2●ポツダム広場などベルリン市内各地にIFA関連のオブジェやポスターがあった
[画像のクリックで拡大表示]

IFA開幕2日前から多数のプレスカンファレンスが開催

 IFA 2012開催直前の8月29日にはソニーやPanasonicが、翌30日にはDellやIntelなどがプレスカンファレンスを開催し、イベント2日前から多数の新製品を発表した。中でも印象的だったイベントとして、ソニーとSamsungを挙げておきたい。

 ソニーのプレスカンファレンスでは社長兼CEOの平井一夫氏が登壇(関連記事:ソニーが84インチTVやスマホ新機種など新製品を披露、ドイツのプレスカンファレンスで) 。「ゲーム・モバイル・デジタルイメージング」という3つのカテゴリに分けて、Xperiaシリーズのスマートフォンやタブレット、VAIOシリーズのPC、4K対応のBRAVIAといった新製品を発表した。

 平井氏は世界中から集まった報道関係者に「感動」(Kando)という日本語を紹介(写真3写真4)。各製品の軸となるキーワードとして用いた。

写真3●「感動」をキーワードに新商品を発表するソニーの平井一夫氏
写真3●「感動」をキーワードに新商品を発表するソニーの平井一夫氏
[画像のクリックで拡大表示]
写真4●プレスカンファレンス会場となったソニーブース<br>多数の報道関係者が押し寄せた。
写真4●プレスカンファレンス会場となったソニーブース
多数の報道関係者が押し寄せた。
[画像のクリックで拡大表示]

 一方のSamsungは、モバイルやPC関連の発表会として「Samsung Mobile Unpacked」を開催した(関連記事:GALAXY Note IIやWindows Phone 8スマホなど、Samsungがドイツで披露)。IFA会場からは離れたベルリン市内の大型イベントホールを用いての開催となったが、それでも開始時刻には満員となり、招待客が入場できず混乱が起きるほどの盛況ぶりとなった(写真5)。

 イベントではサムスン電子のIT&Mobile Communication部門のプレジデントJK Shin氏が登壇(写真6)。手品をモチーフとしたプレゼンテーションにより、GALAXY Note II、GALAXY Camera、ATIVシリーズのWindows 8対応製品を発表した。

写真5●Samsungの発表会には報道関係者やパートナーが殺到、入場制限も
写真5●Samsungの発表会には報道関係者やパートナーが殺到、入場制限も
[画像のクリックで拡大表示]
写真6●マジックをモチーフに新商品を発表するSamsungのJK Shin氏
写真6●マジックをモチーフに新商品を発表するSamsungのJK Shin氏
[画像のクリックで拡大表示]