ボランティアによる地図作成プロジェクトOpenStreetMapの国際会議「State of the Map(SotM) 2012 Tokyo」が2012年9月6日から8日までの3日間、東京大学駒場キャンパスで開催された。日本で開催される初のSotM。創始者Steve Coast氏をはじめとして、28カ国から参加者が集まった。
東日本大震災時の情報提供で活躍
OpenStreetMapは、ボランティアによって作成、運営されている地図で、誰でも自由に理由、編集できる。“地図のWikipedia”とも呼ばれる。AppleのiPhotoに採用されたり、Yahoo! JapanのYahoo!ロコでOpenStreetMapの地図を選択できるようになったりするなど、世界や日本で広まりつつある。
カンファレンスの冒頭、オープンストリートマップ・ファウンデーション・ジャパン代表理事の三浦広志氏が、日本におけるOpenStreetMapコミュニティの活動を振り返った。日本のOpenStreetMapコミュニティは2008年から活動を開始。2011年、東日本大震災の直後にはOpenStreetMapコミュニティが中心となり震災情報サイト「sinsai.info」をその日のうちに開設。数百人のボランティアが避難者のための情報を収集しOpenStreetMapの地図上に整理していった(関連記事:震災に立ち上がったボランティア技術者たち - 地震後4時間足らずでオープンした「sinsai.info」)。
会場には、2007年から2011年まで、日本で地図上に道がプロットされていく様子が映し出された。
OpenStreetMap, 5 years of edits - Japan from ItoWorld on Vimeo.