Windows 8のデスクトップといえば、「スタートメニュー」を筆頭に「Aero」や「デスクトップガジェット」など、廃止の方向へ進んだ機能ばかりが目立っている。しかし、Windows 8で新たに追加されたデスクトップの機能も、実は結構ある。

 今回のWindows 8試乗会は、あまり注目を浴びていないデスクトップ周りの追加機能の中から、エクスプローラーに採用されたリボンインタフェース、ISOファイルのマウント機能、ファイルのコピーや移動時に表示される新しいダイアログについて紹介していこう。

リボンを付けたエクスプローラー

 Windowsユーザーなら、「リボン」と呼ばれるユーザーインタフェースのことを、聞いたことがあるだろう。特に、Office 2007や2010を利用しているユーザーなら、まさに“お馴染み”の機能であり、Windows 7では標準アクセサリのワードパッドやペイントにも、このリボンが採用されている。

 リボンを一言で表すなら「リッチなツールーバー」ということになるが、機能であるコマンドを「タブ」と「グループ」で切り分けて管理できるのがリボンの特徴だ。これにより、表示するコマンドボタンの数を容易に増やすことが可能になった。この「リボン」インタフェースが、ついにWindows 8でエクスプローラーにも導入された(図1)。

図1●Windows 8の新しいエクスプローラー<br>デフォルトの状態でタスクバーにピン留めされていて、いつでも簡単に呼び出せる。クリックすると、リボンインタフェースを実装した新しいエクスプローラーが起動する。
図1●Windows 8の新しいエクスプローラー
デフォルトの状態でタスクバーにピン留めされていて、いつでも簡単に呼び出せる。クリックすると、リボンインタフェースを実装した新しいエクスプローラーが起動する。
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