楽天は2012年7月から英語公用語化に完全移行した。三木谷浩史社長自身が英語化という「壮大な実験」について語ったのが本書だ。三木谷氏は2年間の準備期間中、役員会議をまず英語にした。「ここは日本語でいいか?」と弱音を吐く役員がいても認めず、経営陣から先に「言語モードの切り替え」を徹底してきたという。
三木谷氏は日頃から「翻訳するな」と注意し、頭の中で英語を日本語に訳さない訓練を社員に求めた。英語は「通じればいい」。文法ミスなど気にせず、コミュニケーション能力を磨けと説く。日本人がこの力を身に付けた時、日本は世界でも類を見ない経済強国になれると持論を展開する。
たかが英語!
三木谷 浩史著
講談社発行
1050円(税込)