米Microsoftは米国時間2012年8月15日(日本では8月16日未明)、MSDNおよびTechNet会員向けにWindows 8 RTM(Release to Manufacturing:工場出荷)の配布を始めた。一般ユーザーがWindows 8を購入できるのは10月26日なので、それぞれの会員は一足早く最終版のWindows 8を体験できることになる。

 筆者はTechNet会員なので、早速ダウンロードして仮想マシンやスレートPCにインストールしてみた。その結果、前回のRelease Previewとの違いをいくつか発見することができた。今回のWindows8試乗会は、Windows 8の完成形を紹介する。

Windows 8 のエディションを確認しよう

 Windows 8は、過去のWindowsほどエディション構成は複雑ではない。一般ユーザーが購入できるのは、x86とx64版の「Windows 8」もしくは「Windows 8 Pro」だけだ。別枠としてARM版の「Windows RT」も存在するが、こちらはOSの単体販売は行われずタブレット端末などに組み込まれた形でのみ購入できる。

 また、「Windows 8 Pro」に企業向け機能が追加された「Enterprise」というエディションもある。だが、このWindows 8 Enterpriseはボリュームライセンス契約を結んでいるユーザーのみで、一般ユーザーが購入することはできない。

 MSDNの英語サイトには「Download Windows 8 Enterprise Evaluation」というページがあり、ここから日本語版の「Windows 8 Enterprise Edition90日間無料トライアル」をダウンロードできる(図1)。あくまでも企業向けの試用版のみという位置づけで、気に入ったからといって一般向けライセンスや正式版へ切り換えることはできないが、Windows LiveやHotmailのIDさえあれば無料でWindows 8 RTMを試すことができる。

図1●MSDNの「Download Windows 8 Enterprise Evaluation」のページから「Windows 8 Enterprise Edition90日間無料トライアル」版をダウンロードできる<br>あくまで試用版だが、Windows 8 RTMを無料で試すことができる。
図1●MSDNの「Download Windows 8 Enterprise Evaluation」のページから「Windows 8 Enterprise Edition90日間無料トライアル」版をダウンロードできる
あくまで試用版だが、Windows 8 RTMを無料で試すことができる。
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