日経BP社のIT総合情報誌である日経コンピュータは2012年8月2日号に掲載の「2011年度ITサービス企業業績ランキング」で、主要な国内ITサービス企業の平均年間給与ランキングを公表した(表)。集計対象は主に11年度売上高が100億円以上の上場企業である。
11年度の第1位は前回(10年度)に続き、金融機関向けのシステム開発を手掛けるシンプレクス・ホールディングス。平均年間給与額は1210万3000円(平均年齢は31.3歳)だった。2位も前回同様に野村総合研究所で、1051万8000円(平均年齢は37.8歳)だった。
ITサービス企業業績ランキングは、株式を上場している企業の公開情報と、日経コンピュータが独自に収集した非上場企業へのアンケート調査を元に作成したもの。2011年度は上場企業99社と非上場企業47社の合計146社について、主に(1)売上高、(2)成長性(対前年度売上高伸び率)、(3)収益力(売上高営業利益率)、のランキングをまとめた。
(1)のトップはNTTデータで、11年度(2012年3月期)の連結売上高が1兆2511億7700万円。(2)では、データセンター運営などを手掛けるフリービットが売上高を58.3%伸ばし首位に立った。(3)の首位は中堅・中小企業向けERP(統合基幹業務システム)製品を直販するオービックで、売上高営業利益率36.9%を達成した。
上場企業については平均年間給与額のほか、平均年齢と株式時価総額についてもランキングを作成している。