写真1●富士通のUltrabook「UH75/H」
写真1●富士通のUltrabook「UH75/H」
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 富士通はUltrabookとして「LIFEBOOK UHシリーズ」を販売している。これまでUltrabookといえば11~13インチのモデルが多かったが、富士通はやや大きめの13.3インチと14インチという2つのモデルをラインナップしている。今回は14インチのディスプレイを搭載した上位モデル「UH75/H」をレビューしてみる(写真1)。

Ivy Bridgeを搭載したハイエンドモデル

 今回評価する「UH75/H」の主なスペックは以下の通り。

CPUIntel Core i5-3317U 1.7GHz(ターボ・ブースト時2.6GHz、2コア)
メモリー4Gバイト
ストレージ500GバイトHDD+高速処理用SSD
GPUIntel HD Graphics 4000
ディスプレイ14型(1366×768ピクセル)
OSWindows 7 Home Premium SP1(64ビット)

 このモデルは富士通の直販サイトで「FMVU75HR」として販売されているものと同スペックで、直販サイトでの価格は12万9800円となっている。7月31日現在では8万円台で購入できるショップもあるようだ。

 LIFEBOOK UHシリーズの中には、「UH75/H」のほかに13インチモデルの「UH55/H」もある。しかし「UH75/H」のほうが様々な点で優れている。

 CPUとしてUH55/Hが第2世代(Sandy Bridge)なのに対し、UH75/Hは第3世代(Ivy Bridge)を搭載し、パフォーマンスに優れる。バッテリー駆動時間は、UH75/Hのほうが3時間近く長い。インタフェースとしてUH75/Hは有線LANを搭載、モデルによるがポートリプリケータにも対応する。さらにディスプレイはUH75/Hのほうが0.7インチ大きいにも関わらず、2.4mm以上薄く、160グラム軽いといった具合だ。

 UH75/HとUH55/Hには実売価格で2万円以上の価格差があるが、これだけの優位性がある以上、UH75/Hのほうがコストパフォーマンスに優れていると言えるだろう。

 通信機能も豊富で、Intel 82579Vによる有線LAN、Centrino Wireless-N 6150による無線LAN、Centrino WiMAX 6150によるWiMAX通信にも対応する。

 カスタムメイドモデルとして用意されている「UH75/HN」にも注目したい。CPUとしてCore i7-3367U 2GHz(ターボ・ブースト時3.2GHz、2コア)を、メモリーとして8Gバイトを選択できる。ほかにもストレージとしてSSDのみの構成や、光沢のないノングレアパネルのディスプレイ、ポートリプリケータといったオプションも魅力的だ。

 なお、3月にドイツで開催されたCeBIT 2012の時点ではビジネス向けと説明されていたが(関連記事:CeBIT2012で見かけた最新Ultrabookを一挙紹介)、日本では個人向けのUH75/Hと法人向けのU772/Eの両方が販売されている(富士通の商品紹介サイト)。