クラウドを使ったシステム開発では、従来のアーキテクチャー設計の常識は通用しない。性能・信頼性・セキュリティを高め、コストを下げる。クラウドとオンプレミスでシステムを連携させる――。こうした課題を解決するアーキテクチャーの工夫がある。今回は、性能・運用性の勝ちパターンとして「DBのタテ・ヨコ自動拡張」「統一ID」を取り上げる。

パターン名:DBのタテ・ヨコ自動拡張

DBのタテ・ヨコ自動拡張

解決される課題

 負荷状況に合わせて、柔軟にDBサーバーの構成を拡張したい。

概要

 DBサーバーを更新系DBサーバーと参照系DBサーバーに切り分ける。更新系処理の負荷が高まったときには、更新系DBサーバーをスケールアップさせる。参照系処理の負荷が高まった場合には、参照系DBサーバーをスケールアウトさせる。

 スケールアップとスケールアウト、もしくはその逆の変更は、負荷状況に合わせてサーバーを自動拡張するサービスを利用し実現する。