見た目はどこのオフィスにでもあるような普通のパソコンなのに、実はバッテリーを内蔵していて「ピークシフト」運用に対応している----。NECが2012年5月23日に発売(販売開始は6月4日)した「Mate タイプME」シリーズ(写真1)は、そんな興味深い特徴を備えたデスクトップPCである(関連記事:NEC、内蔵バッテリーにピークシフトするデスクトップ節電PCを発売)。
職場でデスクトップPCを多数使っており、節電対策に日々頭を悩ませている企業ユーザーにとっては、いったいどんな製品なのか多少なりとも気になる存在ではないだろうか。実機を1週間ほど借りる機会があったので、レビューをお届けしよう。
3.5インチHDDベイに巨大なバッテリーを搭載
今回借りたのは、CPUに米インテルの「Core i5-3550」(3.30GHz)を搭載し、メモリーは4GB、ストレージは500Gバイトのハードディスクドライブ(HDD)を搭載したモデル。OSはWindows 7 Professional SP1(32ビット版)。これと19型液晶モニターを組み合わせたセットを同社の直販サイト「NEC特選街」で購入すると15万7000円(税別)ほどになるようである(サポートやオプションの有無などで金額は若干前後する可能性がある)。
まずは外観から見ていこう。外観はいたって普通のパソコンである。筐体もボタン類も外部インタフェースも何も特徴的なものはなく、以前から販売されている同社のビジネス向けパソコンMateシリーズそのものだ(写真2、写真3)。パッと見ただけではバッテリー搭載型のパソコンだとは誰も気付かないだろう。