写真1●米Googleのタブレット端末「Nexus 7」
写真1●米Googleのタブレット端末「Nexus 7」
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写真2●米Microsoftのタブレット端末「Surface」
写真2●米Microsoftのタブレット端末「Surface」
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 米Googleが6月末に技術者会議「Google I/O 2012」で発表したハードウエア事業への本格進出が大きな話題になっている。同社は6月27日、自社ブランドのタブレット端末を発表し、併せて近未来を思わせるメガネ型ネット端末と、ネット上の映像や音楽コンテンツをテレビやオーディオ機器で再生するメディアプレーヤーを披露した。

 このうち「Google Glass Explorer Edition」と呼ばれるメガネ型端末は、米国在住の開発者に限定し、2013年初めにも1500ドルで販売する。また、メディアプレーヤーの「Nexus Q」は米国で7月中旬に発売される。こちらは価格が299ドルと、競合する米Appleの「Apple TV」より200ドルも高く、いずれも現時点で商業的な成功の可能性は分からないと言われている。

 その一方で海外メディアを賑わしているのは、タブレット端末の「Nexus 7」だ(写真1)。これに先立つ6月18日には、米Microsoftが自社ブランドのタブレット「Surface」を発表した(写真2)。

 このほかAppleが、7インチ型のタブレット「iPad Mini」を市場投入するとのうわさや、米Amazon.comが新モデル「Kindle Fire 2」を用意しているとの観測も流れており、市場では今後、Apple、Microsoft、Amazon、Googleのタブレットによる競争が繰り広げられることになる。さらに、2013年はパソコンの買い替えサイクルが本格化することから、Ultrabook対タブレットの競争も激化すると言われている。