6月7日の早朝から十数時間にわたって複数の銀行や事業会社で発生したシステム障害が、いずれも富士通のデータセンター「館林システムセンター」で起きた電源設備故障に起因していたことが分かった。同センターでは6月7日午前5時57分に、無停電電源装置(UPS)が1台故障。障害回避策が機能せず、同センターの7%に相当する範囲で電力の供給が絶たれた。この影響で、同センターを利用する東京スター銀行の全てのATM、サークルKサンクス子会社でりそな銀行などとATMを共同運用するゼロネットワークスの一部ATMが午後9時まで停止した。また、ソニー銀行の全システムが同日午後1時まで停止した。ニフティのクラウドサービス「ニフティクラウド」の管理ポータルや一部の顧客用サーバーもダウンしたため、同サービスを利用するスクウェア・エニックスのオンラインゲームなども終日停止した。

日本オラクルがビッグデータ活用支援サービス

 日本オラクルは7月上旬から、二つのビッグデータ活用支援サービスを開始した。「Big Data適用領域コンサルティング」では、顧客企業が事業強化に向けてどのようにビッグデータを活用すべきか、「エンタープライズアーキテクト」と呼ぶ同社の専門家がシナリオの策定などを支援する。もう一つの「Big Data技術選定コンサルティング」は、ビッグデータを活用する業務領域を決めた顧客企業に対し、最適な製品を紹介する。顧客企業へのコンサルティングを強め、「Oracle Big Data Appliance」などの製品拡販に結び付ける考えだ。

NTTデータが東南アジア向けクラウド、マレーシアから提供

 NTTデータは7月中にも、東南アジア地域を対象としたクラウドサービスを始める。マレーシアのデータセンター(DC)にクラウド基盤を構築、同国やタイ、シンガポール、インドネシア、インドなど東南アジア地域に進出した日系企業や、現地企業にサービスを売り込む。NTTデータが東南アジア地域でクラウドを提供するのは初めて。日本で提供しているクラウドサービス「BizXaaS Office」の一部仕様を変えて東南アジア向けに展開する。

JASRACが2019年までに基幹系をオープン化

 日本音楽著作権協会(JASRAC)が基幹システムのオープン化を進めている。利用中の日本IBM製のメインフレームから、日本IBM製のUNIXサーバーへマイグレーションする。2011年から開始しており、7年程度をかけて段階的に機能を移行する。現時点で、作品データベースなど全体の約3割を移行しており、2018年から19年までに完了する計画である。