問題

問69 バランススコアカードの顧客の視点における戦略目標と業績評価指標の例はどれか。

ア 持続的成長が目標であるので、受注残を指標とする。
イ 主要顧客との継続的な関係構築が目標であるので、クレーム件数を指標とする。
ウ 製品開発力の向上が目標であるので、製品開発領域の研修受講時間を指標とする。
エ 製品の納期遵守が目標であるので、製造期間短縮日数を指標とする。

解説と解答

 「顧客の視点」をキーワードとして、選択肢を読みます。「顧客」という単語が使われているのはイだけです。

 バランススコアカードは1992年にハーバードビジネススクールで発表された新たな業績評価システムです。従来の財務分析による業績評価(財務の視点)に加えて、顧客の視点(お客様からみえる企業)、業務プロセスの視点(製品のクオリティや業務内容に関する視点)、成長と学習の視点(企業のもつナレッジや従業員の意識・能力の視点)を加味した評価を行なうことで、企業のもつ有形資産、無形資産、未来への投資などを含めた今を総合的に評価します。

ア 財務の視点での戦略目標と業績評価指標となります。
ウ 成長と学習の視点での戦略目標と業績評価指標となります。
エ 業務プロセスの視点での戦略目標と業績評価指標となります。

城田 比佐子(しろた・ひさこ)
アイティ・アシストのインストラクター(プロスタッフ)。著書に『3週間完全マスター 基本情報技術者 2012年版』『3週間完全マスター 応用情報技術者 2012年版』などがある。