問題

問64 企業が保有する顧客や市場などの膨大なデータから、有用な情報や関係を見つけ出す手法はどれか。

ア データウェアハウス
イ データディクショナリ
ウ データフローダイアグラム
エ データマイニング

解説と解答

 データマイニングとは、大量のデータを網羅的に解析し、項目間の隠れた相関関係やパターンなどを導き出す技術です。

 人が予測できないような、潜在的な顧客ニーズを「マイニング(採鉱)」することが目的とされます。例えば「”週末”に同じ人が”紙おむつ”と”缶ビール”を同時に買う傾向がある」といった感じです。

 データウェアハウスに蓄積されたデータから、データマイニングという“手法”で有用な情報を見つけ出します。

 よって、正解はエとなります。

ア:情報分析と意思決定を行うための大規模データベースのことです。
イ:データ項目の名称や意味を定義し、データの整合性を保つものです。
ウ:データの発生・吸収・処理・蓄積の流れを図にしたものです。
 したがって、いずれも誤りです。

鈴木 啓一郎(すずき・けいいちろう)
ITに関するコンサルティングや教育を実施するアイティ・アシストのインストラクタ。新入社員研修や各種ベンダー試験、基本情報技術者試験、応用情報技術者試験などの対策研修も手がけている。ITストラテジスト、システム監査技術者などの資格を所持。