Windows Azureの主要サービスを対象とした内部統制の国際保障業務基準に対応した監査報告書が公開されました。これにより、Windows Azureでホストしているサービスについても内部搭載の国際基準に適合していることが保障されます。それ以外に、2012年5月のMeet Windows Azureで発表された新機能に対応したトレーニングキットや、Webビジネス向けの支援プログラムであるWebsiteSparkでAzureの無償提供を開始しています。

Windows Azureを対象とした国際保障業務基準対応の監査報告書を公開

[画像のクリックで拡大表示]

 2012年6月13日、Windows Azureに対する、受託業務を行う企業の内部統制を保障する国際基準であるSSAE 16およびIEAE3402に対応した「SOC1 Type 2監査報告書」が公開されました。

 これは、Windows Azureを安心して利用できるようにするための取り組みの一環です。この報告書によりWindows Azureでホストされたサービスを利用する(=Windows Azureが業務を受託している)場合に、その受託業務が国際基準によって適切に内部統制されていることが第三者(監査法人)によって保障されます。

 この報告書ではWindows Azure Cloud Services(クラウドサービス)、Storage(ストレージ:ブロブ/キュー/テーブル)、Networking(ネットワーク:Traffic Manager/Connect)が対象になっています。この監査が行われた日付以降に公開されたVirtual Network(仮想ネットワーク)、Virtual Machines(仮想マシン) についても、同じコントロールとプロセスで管理されています。

 なお、Windows Azureは情報セキュリティ管理のための国際規格である「ISO/IEC 27001」については2011年12年に認定済みです。

●関連情報
Security, Privacy & Compliance Update: Availability of SSAE 16 / ISAE 3402 Attestation](Windows Azureチームのブログ)
Windows Azure Trust Center

新機能に対応したTraining Kitの2012年6月版を公開

[画像のクリックで拡大表示]

 2012年6月18日、前回の記事で紹介したMeet Windows Azure発表の新機能を含んだ「Windows Azure Training Kit」2012年6月版が公開されました。新サービスである、Webサイトや仮想マシンのハンズオントレーニング、サンプルコードなども追加されています。

 Visual Studio 2010に加えてVisual Studio 2012、WebMatrix 2によるアプリケーション開発方法も入っています。また、WebサイトやPHP、Node.jsアプリケーションの作成などはWindows版だけでなくMac OS X版も用意されています。また、ストレージの操作方法やアクセス制御(ACS: Access Control Service)、Hadoop Apache Hadoop-based Services for Windows Azureのトレーニングも含まれています。

●関連情報
Windows Azure Training Kit - June 2012
Windows Azure Training Kit](gitHub)