写真1●COMPUTEX 2012のMicrosoftブース
写真1●COMPUTEX 2012のMicrosoftブース
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 COMPUTEX TAIPEI 2012で間違いなく主役のひとつだったのが、Microsoftの最新OS「Windows 8」だ(写真1)。今年後半に発売されるWindows 8はまだRelease Previewというベータ版といえる段階だが、COMPUTEX会場の展示機に多数インストールされ、来場者の注目を集めていた。第2回である今回は、Windows 8の話題について詳しく見ていきたい。

Windows 8はRTMの完成待ち

写真2●COMPUTEX 2012会場に展示されたWindows 8 Release Preview<br>ビルド番号は8400だった。
写真2●COMPUTEX 2012会場に展示されたWindows 8 Release Preview
ビルド番号は8400だった。
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 COMPUTEX TAIPEI 2012開幕直前の6月1日に、Microsoftから従来のRC(Release Candidate:製品候補)版に相当するWindows 8 Release Previewが公開された。Windows 8の一般向け発売は年末商戦前といわれており、順調にいけば夏の終わりまでにはRTM(Release to Manufacturing:製造工程出荷)版という完成状態に到達することが期待される。

 COMPUTEX TAIPEI 2012の開幕はその4日後の6月5日という微妙なタイミングで、正直なところCOMPUTEX会場のPCはひとつ前の「Consumer Preview」版のままではないかと筆者は予想していた。だが、蓋を開けてみればほとんどのWindows 8がRelease Previewとなっていた(写真2)。

 そのため、COMPUTEXの来場者は公開されたばかりのベータ版Windows 8をさまざまなフォームファクターの最新製品で試すことができた。特にSamsungやAcerブースではオールインワンPCにWindows 8がインストールされており、大画面に表示されたMetroアプリの動きをタッチ操作で確かめる人が列を成していた(写真3写真4)。

写真3●Windows 8 Release Previewが動作するSamsungのオールインワンPC「Series 7 All-in-One」
写真3●Windows 8 Release Previewが動作するSamsungのオールインワンPC「Series 7 All-in-One」
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写真4●Windows 8 Release Previewが動作するAcerのオールインワンゲーミングPC「ZS600」
写真4●Windows 8 Release Previewが動作するAcerのオールインワンゲーミングPC「ZS600」
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 とはいえ、会場のすべてのWindows PCがWindows 8だったわけではない。たとえばMicrosoft Taiwanブースは、Windows 7をインストールした現行製品の展示に徹していた。Windows 8がインストールされたPCを購入できるのはまだ数カ月先のことであり、冷静な判断といえるだろう。