Q:ベトナム在住3年目の元エンジニアです。自分にできる起業はないでしょうか

 現在、ベトナム在住3年目の者ですが週1回の職にしか就けていません。もともとはケミカルエンジニアですが、妻がベトナム人ということもあって、ここベトナムで再出発ということで、現地(ベトナム)採用にて、ベトナムに根を下ろすことになりました。

 就いた職場はなかなかなじめず、コミュニケーションは全て英語。英語は好きなのですが、会話はうまくなく当時部下だったベトナム人スタッフにも馬鹿にされる始末。とうとううつ病になってしまい、ほぼ解雇同然の状態で職を失いました。

 次の職場を見つけ、働き始めるのですが半年で辞めてしまいました。理由は、ベトナム工場の社長(本社副社長)があまりにも幼稚で、とてもついていけませんでした。聞けば、以前にも日本人を現地採用していますが、どれも短期で辞めていってしまっているとのことでした。

 今ようやく就けた職が、週1回だけの教員の仕事です。もう1カ月になりますが仕事としては、とてもやりがいがあって良く、久々に自分に合った環境にたどり着けた心境です。

 ただ、週1回だけの業務ですので、収入もその分しかなく、年末には第一子が生まれる予定なのに、先々が不安です。ここベトナムで起業を考えていますが、何から始めていいのか分からず、自分に合った、やりがいのあることをここベトナムでやりたいのですが、まだ何も着手できません。

 ベトナム語も少し挨拶ができる程度で、会話できるレベルでもありません。私はめっき工場での経験が長く、実際ベトナムに来たきっかけがベトナムの工場内に表面処理設備を立ち上げることでした。

 専門は有機化学で、とあるメーカーで研究員の経験もあります(注:詳細は省略しました:編集部より)。ここベトナムで、週1回の教員の仕事をしつつ、なおかつここベトナムで自分にできる起業はないものでしょうか?

 ちなみに、ベトナムに来た1年目はセールスエンジニア、日本人顧客担当マネジャー、2年目はリチウムイオン電池組み立て工場の製造・技術マネジャーです。
(40代前半、男、教員、ベトナム日本人学校補習校の小学生の算数を担当)

(※編集部より…特定業種によらない教訓とアドバイスなので掲載いたします)

A:まず考え方を変えてください

 ベトナムへ移住し、転職を繰り返した後の起業のご相談ですね。残念ながらどのようなネタであっても今のあなたの考え方を変えない限り、あなたが起業して成功するとは私にはとても思えません。ただし、あなたが自己変革して以下のような手順をたどれば、起業して成功するのも夢ではないでしょう。

【あなたに必要な自己変革】
・逃げの姿勢からポジティブシンキングへの転換
・ベトナム語と英語(ひょっしたら中国語も)の体得
【起業/成功への手順】
(1)言葉の壁を乗り越えて広く現地の方々と知り合う
(2)現地で幅広い人脈を構築し、気の置けない仲間を作る
(3)起業のアイデアを仲間と相談する
(4)ビジネスプランを作成し、必要な資金と仲間を集める
(5)起業する。スモールスタート
(6)あきらめずに成功するまでやり続ける